ファウラも母親から貰った大切な結婚指輪をルイゼルトの薬指にはめようとその手を取るが、いきなり腰をギュッと抱きしめられる。
「こんなに可愛らしいファウラを見れるのは嬉しいが、他の奴に見られているのも我慢の限界だ」
「へっ?!」
式の途中でこんな間抜けた新婦の声が響く事があるだろうか。
ぐいっといきなり抱き上げられたファウラは追いつけない状況に、何も出来ない。
「悪いがここより先は俺が独り占めさせてもらう」
声高らかに言い放ったルイゼルトは、元来たバージンロードを突っ切って外へと出ると人ならざる力で宙へと高く跳んだ。



