会えなかった分の思いが愛して止まないファウラによって爆発したルイゼルトは、何度も口付ける。



「ん、ふ……ぁ……っ」



 止まらない口づけに、ファウラは吐息を漏らす。その息さえも欲するルイゼルトは、飲み込むような深い口づけをしては彼女を求めた。

 二人の甘い蜜を何度も絡めては、熱くなる体の熱を逃がそうと吐息を零す。

 久々のルイゼルトからの愛情に溺れ堕ちたファウラは、体の力が抜け落ちてしまう。そんな彼女を支えながら、名残惜しそうに最後にぺろりと唇を舐めて顔を覗かせるルイゼルトは優しく抱きしめた。



「悪い。止まらなくなった」



 謝っているわりにはどこかまだ物足りなさそうな声に思わず笑う。

 ファウラの笑顔にルイゼルトも幸せそうに微笑んだ。

 ようやく二人きりの時間を手にした二人は、茜色の空が夜に溶け込んでいくまで抱きしめるその手を放すことは無かった。