魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 私が笑うとアルトも飛び跳ねたり、くっついたりしてするから、同じ気持ちでいてくれているのだろう。

「アルトがもっともっと大きくて、私の寝袋になってくれたらよかったのにね」

「ぷぺ」

「野宿に慣れる女子高生か……。……もう女子高生じゃないけど」

 カバンから薬品の入った小瓶を取り出す。

 蓋を開けて中身のきらきらした砂を辺りに撒き、特に洞窟の入口に多く散らした。

 これは以前作った、魔物除けの秘薬だ。師匠のレシピ通りのものと、改良を加えたものを療法持ってきたけれど、どうやら改良したもののほうが効果があるらしい。

 家を追い出され、冒険に出なければこの効果も知らずに終わっていた。