魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「師匠の夢も叶えられたらいいなぁ」

 ぱちぱちと景気よく爆ぜる焚き火を見つめる。

 師匠が残した書き置きには〝賢者の石〟という文字がたびたび登場した。

 調べてみたところ、どうやら不老不死や無限の黄金を生み出すものらしい。ポーションや錬金術でのみ作れる素材というよりは、魔道具に近いようだ。

 大量に残されたレシピと図録は、賢者の石を作ろうと模索した結果のものだと、今は知っている。

「私も頑張らなきゃね。アルトも応援してくれる?」

「ぷぴー」

「それ、初めて聞いた」

 言葉は通じなくても、アルトといると楽しい。