魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

早いうちに角で突かれた時の怪我に効くポーションを作るべきだろうか。もしかしたら、いつもの傷用ポーションでどうにかなるかもしれないけれど。

「でもね、やっぱりちょっと楽しい。今までで一番生きてるって気がするよ。前世もあの家にいた時も、楽しいかって言われるとちょっとね。錬金術がなかったら、本当につらかっただろうな。アルトにも会えなかったし」

「ぴうぷぺ」

「そうだ、ラスヘイムに行ったらアルトのこともわかるかな?」

 錬金術によって生み出された生き物のことは、師匠の図録にもレシピにもなかった。

 アルトは私を不思議そうに見上げると、いつものように『ぴう』と小さく鳴く。