魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「知らない人についていくなって、子供でもわかるのに……。こっちでの生活が長くなりすぎて、頭がファンタジーになっちゃったかな」

「ぴぴう」

「……って思ってるのに、ちょっとわくわくしてるから、やっぱりどうかしてるのかも」

 砂がついたアルトの頬をこすって抱きしめる。

 相変わらず真っ白なふわふわは最高の触り心地だ。

「なんか冒険してるって感じじゃない?」

「ぴぷぷ!」

「いたた」

 呑気な私を怒っているらしいアルトに頭突きされる。

「わかったってば。もっと怖いことになったかもしれないし、これからは気をつけるよ」

 角があるせいで、アルトの頭突きは結構なダメージが入る。