魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 彼らは山道を超えればいいと教えてくれた。さらには自分たちの仲間(パーティー)に加わって一緒に行こうと誘ってくれたのだ。

 世の中には親切な人がいるものだなあと、ありがたくその申し出を受けて数日後。

 人の少ない山道で、私は荷物のすべてを奪われかけた。

『世間知らずなお嬢ちゃんだなぁ。本気でラスヘイムまで連れて行ってもらえると思ってたのかよ?』

『持ってるものを全部置いていくなら、それ以上ひどいことはしないわよ』

 敵は男が三人に、女がふたり。立ち向かっても絶対に勝ち目はない。

 私はカバンからアクセサリーを掴んで、彼らに向かって放り投げた。