魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 たまたまラスヘイムへ向かうという商人の馬車にのせてもらい、国境の街までたどり着いたまではよかった。

 だけどそこで、国境を超えるためには身分証明書が必要だとわかったのだ。

 思えば、前世でもほかの国への旅行にはパスポートが必要だった。

 身元を証明してくれと両親に泣きついても、きっと彼らは素知らぬ振りをするだろう。まず、屋敷の門をくぐらせてもらえない可能性のほうが高い。

 つまりここで立ち往生……とがっかりしていたところに、親切な冒険者たちが声をかけてくれた。

 安全に国境を超えるなら、関所を通るしかない。

 でも、安全ではない方法をとるなら話は別だ。