魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「え? なによそれ、どういうこと?」

「さっきお父様に勘当されたの。オーウェン王子との婚約も、正式になかったことになったようだし、出来損ないはいらないって」

「まあ、あなたなんていないほうがありがたいけど……」

 彼女だってこの瞬間を望んでいただろうに、瞳に戸惑いの色が見える。

「本当に出て行くつもり?」

 エミリアから質問され、つい吹き出してしまった。

「お母様と同じことを言うんだね。……うん、出て行くよ。魔法は使えないし、錬金術の道を究めてみるつもり。この世界も広いんでしょ? 北の雪山も、南の大海原も、西の砂漠も東の大森林も見てみたいの」