──と、るんるん気分で伯爵家の屋敷と外を隔てる門を通ろうとした時、今帰ったばかりらしいエミリアと鉢合わせた。
「そんな格好で、どこかに行くつもり?」
エミリアは私の自由すぎる格好を見て、露骨に侮蔑の表情を浮かべた。
「リネットみたいな人がメルヴィル家の人間なんて、信じられないわ。カバンにネズミを入れてお出かけなんて、今度こそどうかしてしまったのね」
ネズミと言われたアルトが、『ぷぺ』と鳴いている。これは嫌がっている時の声だ。
「ネズミじゃなくて友達。……って言っても、どっちにしろどうかしたようには思うよね。でも安心して。私、今日からもうメルヴィル家の人間じゃないから」
「そんな格好で、どこかに行くつもり?」
エミリアは私の自由すぎる格好を見て、露骨に侮蔑の表情を浮かべた。
「リネットみたいな人がメルヴィル家の人間なんて、信じられないわ。カバンにネズミを入れてお出かけなんて、今度こそどうかしてしまったのね」
ネズミと言われたアルトが、『ぷぺ』と鳴いている。これは嫌がっている時の声だ。
「ネズミじゃなくて友達。……って言っても、どっちにしろどうかしたようには思うよね。でも安心して。私、今日からもうメルヴィル家の人間じゃないから」

