魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 たまに変な声で鳴くアルトの頬をつついて、大きめの斜めがけカバンを手に取る。薄いベージュ色の革カバンは、耐久性に優れていて撥水効果もあった。

 二枚のタオルと大事なリッカを詰め、ガラス製の小瓶が五本入った皮袋も入れる。これは素材を見つけた時に保存するためのものだ。

 あとはこつこつ貯めていた小遣いと、お金になるかもしれないことを考えてアクセサリーをいくつか持っていく。

 忘れないように、様々なポーションもまとめて入れた。

「あとは……」

「ぴぷー」

「あっ、こら」

 ぴょんと飛び上がったアルトが、『ここが定位置です』と言わんばかりの顔でカバンにおさまる。