魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました


 奪われるぐらいなら、まだいい。最悪の場合、私がかわいがっている生き物だからという理由で、アルトにまで危害が及ぶ可能性があった。この家の人間は、家族も使用人たちも信用ならない。のびのびと遊べるのは、大書庫に隠された秘密基地だけだった。

 だけど、もうそんな心配は必要ない。だって私たちは、自由になったのだから!

「とりあえず、荷物をまとめようと思うの。アルトは外で待ってて……と思ったけど、私が連れててももうなにも言わないか」

 持っていきたいものは、すべて秘密基地にある。だけど今から行く時間はないだろう。

 それにあれは師匠のものだから、勝手に持ち出していいと思えなかった。