魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 エミリアはホールにいる参列者たちにやわらかな笑みを向け、手のひらを天井に向けて右腕を軽く上げた。

 エミリアの手のひらからふわりと光が浮かび上がり、粒となってホール中に降り注ぐ。

 幻想的で美しい光景だけど、重要なのはこれが光を扱う魔法だということだ。

 火や水といった元素を扱う魔法は、適性にもよるけれど難しいものではない。でも、光や闇といったものは扱いが難しいのだ。

 誰もが難度の高い魔法だとわかるものを易々と行使し、疲れた顔もせずに微笑んでいるエミリアへ、割れんばかりの拍手と歓声が贈られたのは当然だった。

 すごいなあと、素直に思う。