魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 エミリアがオーウェン王子を支えていたのは、いったいいつの話なのだろう?

 それにしても、まさか私の知らないところでこんなことになっているなんて。

 最初に婚約者だったのは長女の私だ。オーウェン王子と顔を合わせた経験はなかったし、世間にも公表はされていなかったけれど。変わり者扱いされていたから、この点に関してはしょうがない気もしている。

 でもその事実が父や王子にとって、都合がよかったのだろう。もとより私を厄介に思っていた父は、すぐにエミリアを婚約者として差し出したに違いない。

 国王陛下とオーウェン王子が断る理由はなかったはずだ。