魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「ね。じゃあアルトは?」

「ぴう?」

「わたしね、ソプラノだったの。だからアルト。……いってもわかんないよね」

 ソプラノもアルトも合唱の女声パートだ。ソプラノは高いほうを、アルトは低いほうを担当する。

「ぴう! ぴうぴう!」

 機嫌よさそうに大きな耳を動かしているのを見る限り、どうやら気に入ってくれたようだ。ぴったりの名前をつけられてうれしくなる。

「じゃあアルトってよぶね」

「ぴう!」

「……ソプラノのぷーちゃんとかにしたほうがよかったかな」

「ぷぺ」

 謎の生物、改めアルトは私のつぶやきを聞いて、また嫌そうに変な声で鳴いた。


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