魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 フェネックギツネという耳の大きなキツネを思い出す。あれもこんなような見た目をしていたように思う。

 ウサギっぽい謎の生物の色は真っ白で、一点の汚れもなく美しい。

 極上のサファイアも劣るのではないかと思われるほど深い青の瞳には、小動物にはふさわしくない老賢者のような知性を感じた。

 その瞳の中心、ちょうど額の位置には透き通った赤い宝石がはめ込まれている。

 いや、宝石ではなく角のようだ。小指の第一関節の長さもあるかどうかといった大きさで、おそるおそる触れてみるとちょっと嫌そうな反応をされる。

「あ、あなた……なに……? どこからはいってきたの……?」

「ぴう」