ニジカイコの触角を少々、ロヴークのめしべをふた振り。
「かおす……」
こんなにたくさんのものを混ぜたのは初めてだ。師匠のレシピにあるものも、最大で四つまでしか使わなかった。
ここまで多くの音が重なると、まるで立派なホールの一番いい席で、合唱つきのフルオーケストラを聞いている気分になる。
でも、まだ足りない。
もうこれ以上、交ぜるべき素材が思いつかなかったから、最後の手段に出る。
「……あ、あー。……あー」
喉に手を当てて、前世やったように発声する。
……また、歌えるんだ。
凜は最期の瞬間、二度と歌えなくなることを悲しんでいた。
「かおす……」
こんなにたくさんのものを混ぜたのは初めてだ。師匠のレシピにあるものも、最大で四つまでしか使わなかった。
ここまで多くの音が重なると、まるで立派なホールの一番いい席で、合唱つきのフルオーケストラを聞いている気分になる。
でも、まだ足りない。
もうこれ以上、交ぜるべき素材が思いつかなかったから、最後の手段に出る。
「……あ、あー。……あー」
喉に手を当てて、前世やったように発声する。
……また、歌えるんだ。
凜は最期の瞬間、二度と歌えなくなることを悲しんでいた。

