魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「最後まで一緒に見届けてやるから、火が消える前には泣き止め」

 うなずいて、髪を撫でてくれるノインの手に甘えさせてもらう。

 やっぱりひとりで来なくてよかった。悲しすぎて耐えられなかったと思うから。

 一緒にいてほしいと思った相手に、ノインを選んだのも正しかった。彼は今までに出会った人の中で、一番私を理解してくれる優しい人だ。

 理解者のノインは、なにも言わずに私を撫で続けた。

 火が消えるまで、ずっと。



 石造りの家は、外観だけきれいに残った。中のものはすっかり灰になって、なにが置いてあったかさえわからない。