魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「ひと言余計ですー」

 わざと明るく言って、ずっと私の救いになってくれた部屋をぐるりと見回す。

 もしもアルトが、ノインの言うように賢者の石だとしたら。ますますもってここを残しておくわけにはいかない。

 師匠の研究を穢されないためにも、私がこの手で終わらせるべきだ。

「……だらだらしてるのもあれだよね。終わらせよう」

 ノインはなにか言いたげに口を開いて、結局なにも言わないまま閉じた。私とともに扉の外へ出て、小さな秘密基地を見上げる。

「泣くなよ。慰め方がわからないからな」

「……うん」

 言っている内容はひどいのに、声はとても優しい。