魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 軽く頭を撫でると、自分から頬をすり寄せてきた。相変わらず懐っこくてかわいい。

「アルトがあんなことをしたのは初めてなの。たぶん、私が困っているから助けようとしてくれたんだとは思うけど……」

「……僕たちが唯一、錬成できないものを知っているか」

「ううん、なに?」

 これまでいろいろ教えてもらったけれど、そんな話をされるのは初めてだ。錬金術に関して、ノインはできることについて話すほうが多かった。

「命だ」

 狭い部屋に、低い声が染み入る。

「でも、アルトは」

「僕はずっと幻獣だと思っていたが、違うのかもしれない。……そいつは、石を金に変えたんだ」