「師匠が遺したものを勝手に奪うなんて、よくないと思う。ただでさえこの人は名前も奪われて、自分自身をなにも残せなかったんだから。でも、アルトのレシピもそうだけど、ここにはいろいろなものがありすぎる。エミリアみたいに間違った扱いをされるのも嫌だし、悪用されるのも嫌だよ」
「……まあ、そうだな。アルトにたどり着くような錬金術師が遺したものを、他人の目には触れさせないほうがいいだろう」
「結局、アルトってなんなんだろうね」
「ぴぷう?」
何度も名前が出るせいで、呼ばれていると思ったらしく、アルトがぴょこんとカバンから顔を出して鳴く。
「……まあ、そうだな。アルトにたどり着くような錬金術師が遺したものを、他人の目には触れさせないほうがいいだろう」
「結局、アルトってなんなんだろうね」
「ぴぷう?」
何度も名前が出るせいで、呼ばれていると思ったらしく、アルトがぴょこんとカバンから顔を出して鳴く。

