魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「一応はメルヴィル家の人だし、お金に余裕はあったのかも。家系図からは消されちゃったみたいだけどね。私ももうそうなってるんだろうな」

「メルヴィル家自体が消えるんだから、関係ないだろう」

「いつか、ほかの家門に名前が載るのかな」

 作業机の上を見ていたノインが、私を振り返る。

「名前を残したいのか?」

「そりゃあ、ちょっとはね。自分が生きていた証を、残しておきたいとは思うよ」

 前世、私が死んだ後はどうなったんだろう。家族はいつまで私の不在を悲しんでくれた? だけど、そう時間をおかずに過去にしたはずだ。彼らは私にあまり興味がなかったし、姉のほうが大切だったようだから。