魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 当然のように言うけれど、これはちょっと恥ずかしい。私が嫌がらせを受けて代わりにノインが怒るなんて、特別扱いを公言しているようなものだ。

 案の定というか、陛下が驚いたように目をまたたかせ、アベルがおもしろいものを見つけたように口角を上げる。頼むからそんな楽しそうな顔をしないでほしい。

「話したかったことはこのぐらいだ。わざわざ呼び出してすまなかったな」

 気を取り直した陛下に言われて、首を左右に振る。

 私が気にしないでほしいと言う前に、ノインが口を開いた。

「この程度の話ならアベルに伝言を頼んでくれ。僕はできる限りここに来たくないんだ」