魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 ピアノで言う、ラとファの音が交ざり合うも、音同士が少しぶつかっている。

「Fがひくい……もうすこしまぜなきゃ」

 Fの音を響かせているのはエドルドラゴンのうろこだ。

「はんおんあがるまで、どのくらいいれればいいのかな?」

 一枚、二枚と音の反応を見ながらうろこを加えていく。

 図録には貴重なものだと書いてあったけれど、未完のレシピを完成させられるなら素材だって使われて本望だろう。

 炎はもう少しだけ弱めて、中の液体が蒸発しすぎてしまわないようにした。

「あっ!」

 五本目を加えたところで、気持ちいいと感じる音に近くなる。

「エドルドラゴンのうろこのかず、かいておこう」