魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「アベル、おもしろがらないで」

 王子ふたりから借金なんて考えたくもない。アベルあたりは、返さなくていいと言いそうだからもっと恐ろしい。

「友達関係でお金の貸し借りはだめなんだよ」

 前世、私にそう話した友達は、姉に頼まれて私から借金をするようになったけれど。皮肉にも彼女は、言葉だけでなく身をもって、友情と金銭関係を交わらせるべきではないと教えてくれた。

「それにしても呆気ないな。まあ、ゆっくり没落していくところを見ていてやるか」

 足を組んだノインが鼻で笑って言う。

「そこまで? 私の知らないところで、エミリアになにかされたの?」

「おまえがされただろう」