魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「既に伯爵家の屋敷を売りに出すという話もある」

「えっ、あの家を……?」

 思わず声をあげると、ノインが私のほうを向いた。

「欲しいならおまえが買ったらどうだ。今までに稼いだ分があるだろう」

「まあ……そうだね。でも伯爵家の屋敷を買えるほどあるかな」

 錬成したものを商会に流し、こつこつ売っていたおかげで、私には結構な資産がある。買い食いと素材くらいしか使い道がないのもあり、増える一方なのをどうすべきかと考えていたところだった。

「足りないのなら、僕の金を使えばいい」

「あなたに借金なんてしたら、絶対後で怖いよ。私、わかってるんだから」

「なんだ、俺も手を貸そうか?」