魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 ノインの歯に衣着せぬ物言いを、陛下は咎めなかった。不敬なのは間違いないが、しょうがないという思いもあるのだろう。

「もとより、メルヴィル家に思うところがなかったわけでもないらしい。もしかすると、近いうちにカーディフから伯爵家がひとつ減るかもしれぬ」

 陛下の苦々しい声を、私はどんな思いで聞いたらいいのかわからなくなった。

 長い間、私を差別し、追放までした家族だ。使用人たちにだって、ひどい食事を与えられたり、馬鹿にされたりと散々な扱いを受けた。

 でも、彼らの没落を喜ぶ気持ちにはあまりなれない。かといって、なんとかしてほしいと嘆願する気もなかった。