魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「だめ、そんなやり方をしたら……!」

 錬金術を知らないエミリアは、素材が充分に溶け合うのも待たず、次々に錬成具に加えていく。

 錬金術は単純作業に見えて、繊細な行為だ。ものによっては、入れるタイミングを間違えただけで、人の傷を癒やす薬が毒に変わる。

 私はそうした知識を、時間をかけてノインに教えてもらった。

 でも彼女は知らないのだ。

耳を塞ぎたくなるような不協和音が、ざりざりと私の鼓膜を削り取ろうとした。吐き気を催しながらも、エミリアの錬成を止めようとする。

 だけど私が彼女を掴んで錬成具から引きはがそうとした瞬間、得体の知れない力で吹き飛ばされ、地面に縫い留められた。