魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました





 文句なしの勝利を言い渡されても、いまいち私には実感がわかなかった。

 お礼を言ってもアルトはいつも通りだったし、なんだかすごい力を持っていたとしても、私の友達には変わりない。不思議な魔法で疲れたのか、今はまたカバンの中で眠っている。

 私が作った『蕩ける銀』と呼ばれる薬は、どうやら回復効果だけでなく、体力を大幅に底上げする効果があるということで、両国から大絶賛された。

 残念ながら敗北した錬金術師たちが悔しがっていたのは一瞬だけで、すぐに『蕩ける銀』の作成に使用した素材の分量や、温度管理について質問責めにあった。やっぱり錬金術師は好奇心に勝てないようだ。