魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 私の歌声が、抜けるような青空に混ざり合っていく。

 こんなに気持ちよく歌ったのは、アルトを生み出した時以来かもしれないと思いながら、音の余韻を残す錬成具に手をかけた。

 とろりとした銀色の液体は、私が知るポーションの色ではないけれど、錬成に失敗したとは思えない。

「君は何者なんだ?」

 アルトと遊んでいた錬金術師が、静かに言う。

 彼の目には畏怖に似た感情が浮かんでいた。

私はそんな大層なものじゃないのに、線を引かれたようで寂しくなる。

 わからないと答えようとして、もっといい答えを見つけた。

「私はリネット。ラスヘイムの〝星の錬金術師(ステラ・アルケミスト)〟です─―!」