魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 彼が気にしてしまわないよう、対価という形で提案してみる。

 眉を下げていた錬金術師は、それを聞いてやっと少しだけ笑った。

「もちろん。だけど手加減はしないよ」

「望むところです!」

 大幅に時間は遅れるも、ようやく私にも運が向いてきた。

 彼が自分の錬成を行っている間、何度も聞いたラッテの葉の音を思い出し、それと重なるようほかの素材を選ぶ。

 品質がいいから、錬成時に微調整が必要になりそうだ。朝に採取した葉か、午後になってから採取した葉か、というだけでも音は変わってしまう。

 やがて隣の彼が薬を作り終えた。

「待たせてごめん。どうぞ 」

「ありがとう!」