魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 アルトの魔法はラッテの葉にとどまらず、ほかの素材にも同じように施された。

 黒っぽい不純物ばかりの鉱石は金に、しなびた木の実も新鮮さを取り戻し、欠けた魔物の素材からは傷が消え失せる。

「あなた、なにをしたの……」

 長年一緒にいたのに、アルトがこんな能力を持っているなんて知らなかった。

 素材の性質を変化させ、無から生み出し、クズ石を金に変える力なんてありえない。

「やっぱり幻獣の力でズルをしていたんじゃない!」

 呆けた私の耳にエミリアの声が届いた。

 ざわざわと戸惑っていた観覧席からも、似たような声が上がり始める。

 先に卑怯な手段で私を貶めようとしたのはどっちなの?