魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 次第に大きく広がる赤い光に、観覧席の人々や周囲の錬金術師たちが気付いたからだ。

「おい、あれ……」

 腐ったラッテの葉が、赤い光に包まれてふわりと宙に浮かび上がる。

 どんな属性かもわからない、不思議な魔法の光だった。花が開くように薄いベールが広がり、少しずつラッテの葉に変化が生じる。

「ぴぷ!」

 弾けるように光が霧散すると、たった一枚しかなかったラッテの葉が、何枚にも増えて作業台の上に落ちた。

 震える手で拾い上げると、どれも採取したばかりとしか思えない、青々とした最高級品質のものだ。

「ぴいぷぷ」