魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 一応手元にものを集めてみたけれど、使える部分がなくて途方に暮れた。

 だめかもしれない、と王族席に座るノインのほうを見る。

 ここからだと表情はよく見えなかった。

「ぴぷ」

 不意にアルトの鳴き声が聞こえた気がして、辺りを見回す。

 ここにいるはずがない。だって今、アルトはノインのところにいるはずだから。

「ぴぷう!」

 もう一度声が聞こえて足もとを見ると、ここまで走ってきたのか、砂埃にまみれたアルトがいた。

「どうしてここにいるの? ノインのところにいてって言ったのに」

「ぴぺぺぷ」