魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「甘いもの、好きだよね」

「おまえほどじゃない」

「そう? 絶対、私よりノインのほうが好きだよ」

「しつこいな。どっちだっていいだろうが」

 くすぐったい気持ちで胸がいっぱいになって、いつまでも試合が始まらなければいいのに、と思った。



 試合はほぼ予定通りに進んだ。

 剣士ではオーウェン王子が、魔法ではエミリアが最優秀の成績をおさめ、カーディフ側の観客の熱気は最高潮に達している。

 錬金術師同士の戦いなんて、その前の二種目に比べたら地味だろうに、観客の数は減るどころか増えていた。