魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

いったい私は、どうしちゃったんだろう。

前世で初めて恋人ができた時に似ているけれど、あの時のように弾んだ気持ちはなかった。背中がざわざわして落ち着かない、変な気持ちだ。

 ノインの隣を歩くのもなんだか恥ずかしくなって、さりげなく距離を取る。

 このおかしな空気をなんとかしなきゃと、並んでいる出店に助けを求めた。

「あっ。ねえ、あれ買ってもいい? 泡霜イチゴのジュース、好きなの」

「僕もあれは好きだな。甘いから」

 私が買うつもりだったのに、ノインがふたり分購入してくれる。

 いつもこれを飲む時はひとりだったからか、彼と一緒に飲むイチゴジュースは特別な味がした。