魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 ノインは再びマントで自身を隠すと、ブローチでしっかりと留めた。

 少し赤くなっているように見えて顔を覗き込む。

「かっこいいって言ったから照れてる?」

「その程度で僕が照れるわけないだろう」

「だって顔が赤くなってるよ」

 ほら、と触ろうとすると手首を掴まれた。

 意外な力強さに、心臓が大きな音を立てる。

「教えてやらなきゃ、遠慮もわからないのか」

「こんなことノインにしかしないよ。ほかの人にはちゃんと遠慮しますー」

「僕をなんだと思っているんだ」

 怒っているようだけど、ちょっとだけうれしそうにも見える。

 なんでうれしそうなのかはわからない。