魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 魔法師の候補は当然エミリアだ。私も彼女ほどの天才なら、ほかの魔法師なんて相手にならないと思った。

 錬金術師の試合は、剣士と魔法師が試合を終えてからになる。始まるまではまだ、かなり時間があった。

 それまでは試合を観戦するなり、出店を楽しむなり好きに過ごしていいということだったから、天幕を出て外の空気を吸いに行く。

 昨日のこともあったから、あまり人のいない場所には行かない。かといって、なにが起きても紛れてしまう密集地帯にも近寄らない。

 観覧席のほうからわっと歓声が聞こえた。剣士の試合が始まったのだろう。