魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 ぞわっと背筋に鳥肌が立ち、エミリアの顔を見る。

「どうしてそのことを……」

 昨夜の件は、ノイン経由でアベルが処理している。

 親善試合の前日に出場者が襲われたとあっては、両国の友好関係にひびが入りかねないと、関係者しか知らない形で解決させたはずだ。

 エミリアは私が凍りついたのを見て満足したらしく、ますます笑みを深める。

「そこで死ねばよかったのに」

 とても小さな声で、だけど確実に私の耳に届く声で言うと、エミリアは私のそばを離れていった。