「……錬成は私ひとりで行うものだよ。アルトの力は必要ない」
錬成する時にアルトがやることといったら、近くで昼寝をしているか、置いてある皮袋に手あたり次第頭を突っ込んで、おやつを探しているかのどちらかだ。
「嘘つき。どうせここにいるのだって、王子様におねだりでもしたんでしょ。かわいがられてるらしいもんね。媚びを売るなんて汚らわしい」
「そんな言い方しないで。ふたりにも失礼だよ」
エミリアの悪意に顔をしかめると、彼女はくすくす笑った。私に一歩近づき、ほかの人には聞こえないよう小声でささやく。
「昨日だって王子様に助けてもらったんだもんね?」
錬成する時にアルトがやることといったら、近くで昼寝をしているか、置いてある皮袋に手あたり次第頭を突っ込んで、おやつを探しているかのどちらかだ。
「嘘つき。どうせここにいるのだって、王子様におねだりでもしたんでしょ。かわいがられてるらしいもんね。媚びを売るなんて汚らわしい」
「そんな言い方しないで。ふたりにも失礼だよ」
エミリアの悪意に顔をしかめると、彼女はくすくす笑った。私に一歩近づき、ほかの人には聞こえないよう小声でささやく。
「昨日だって王子様に助けてもらったんだもんね?」

