魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 これを密閉した容器に入れ、結晶がバラバラになるまで振ると、なんと水になっているという奇妙なものだ。しかもかなりの量に。

ちなみにこの水は飲用が可能で、冒険者たちは万が一のために持ち歩いているとされる。私は冒険者に会ったことがないけれど、図録に書いてあるならそうなのだろう。

「いちまい、にまい……」

一枚一枚、丁寧にレタウ鉱石の結晶をはがして、作業机にある水晶の容器に入れる。

錬金術と聞いた時、やっぱりフラスコやビーカーといったいかにも理科っぽいものを使うのかと思った。

でも実際はよく似ているだけの別もので、基本的には水晶を削って作られた専用の容器を使用する。