魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

私の元婚約者、オーウェン王子がいない。

彼も王族なのだから、アベルと同じ場所にいるはずなのだけど、どうしたのだろう。

「リネットさん、そろそろ中へお願いします」

 案内人に声をかけられて思考を中断し、急いで出場者たちが集まる天幕に入った。

 そこには思っていたよりも大勢の人がいた。

 剣士も魔法師も錬金術師も、みんな一緒にまとめられているようだ。見上げるように大きい立派な体格の男性がいたり、試合に出して大丈夫なのか心配になるほど小柄な女性がいたり、世の中にはこんなにたくさん人がいるんだなあと変な気持ちにさせられた。