魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

アベルはやけに熱心な目を向けられ、きゃあきゃあと黄色い歓声を浴びている。

私でさえ、彼のさわやかで魅力的な笑みには目を奪われた。ただでさえ顔がいいんだから、あんまり愛想よく振りまかないほうがいいんじゃないだろうか。勘違いする女性が現れてもしょうがない気がする。

彼の隣にノインの姿はない。もしかしてノインの正装姿も見られるんじゃないかと期待していたけど、いったいどこへ行ったのだろう?

王子としてこの場にいるはずだから、観客席に紛れているはずはないけれど。

きょろきょろと見回してノインを探している最中、ふとカーディフ側の王族席に見知った顔がいないことに気がついた。