魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 複数人の騎士で厳重に守られた王族席には、陛下と王妃殿下だけでなく、彼らを警護しているらしいキールさんとパセットさん、そしてアベルの姿もあった。

 初めて見る彼の正装姿は、第一王子の名にふさわしくきらびやかだった。

白と金を基調にした服は、〝太陽〟の称号を持つアベルにぴったりだと思う。

今日も愛用の剣を持っているようだけど、鞘は宝石がちりばめられた豪華なものに変わっている。

こんなごてごてした鞘じゃ重すぎる、とアベルなら言いそうな気がした。ノインもそうだけど、この兄弟は見た目よりも実用性を重視する傾向が強い。

観客の中には試合じゃなく、アベルの姿を見にきた者もいるようだった。