魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 ものすごく嫌味っぽく言い、ノインはわざとらしく息を吐いた。

「勝手にしろ。夜中に起こすなよ」

 寝室に消えていくノインの背中を見送る。

 耳がかすかに赤くなっていたような気がして、私もちょっとだけ彼を意識した。




 翌朝、私はノインと一緒に親善試合の会場へ向かった。

 街を出て国境の門をくぐり、馬車で少し行った先が目的地だ。

 この日のために特設会場が用意されていて、まるでここにもひとつ新しい街ができたように見える。

 試合を行う場は楕円形に作られていて、周囲に木製の横長椅子がずらりと並んでいた。

 柵で囲まれた場を周りから観覧できるようになっているらしい。