魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 絞り出すような声も、言っている内容もノインらしくない。

 意外とそういうことを気にするタイプだったんだ。塔だって部屋はわかれているけれど、同居と変わらないし、彼の性格からして気にしないのかと思っていた。

「そんなの気にしないって。ノインだけソファに追いやるほうが気まずいしね」

「年頃の女がその程度の危機感でどうする」

 たしかにそうだけど、ノインに言われると違和感が強くて混乱する。

「ノインに襲われたら、アルトが噛みついてくれるから大丈夫」

 今はぐっすり眠っているけれど、私の危機になったら飛び起きてくれるはずだ。

「……真面目に考えた僕が馬鹿だった」