魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 目を丸くしたノインの顔は、やけに幼く見えた。

彼がこんなにはっきり、不快感以外の感情を見せるのは珍しいからだろうか?

「さっき言ってくれたでしょ? 勝手にいなくなるなって。ずっと塔にいろって言ったの、うれしかった」

 そんなにも私の存在を認めてくれているんだと、彼の言葉を思い出すだけで胸の奥が熱くなる。

 ノインはなにかに思い至ったようにはっとすると、気まずそうに私から顔を背けた。

「……おまえはもう少し、よく考えてからものを話すべきだと思う」

「え、なんで?」

「わからないならいい。たぶん、僕が悪かった」

 あのノインが、自分の非を認めた。