魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

「殺されかねなかったのを、理解したうえで言ってるんだよな」

「それは……うん」

 殺すという言葉に怯んで声が小さくなる。

 でも、その言葉は私に先ほど感じたもうひとつの気持ちを思い出させた。

「私、自分を守るためだとしても、他人を傷つけてすごく怖かった。あれを平気で行える人がいるって思ったら、もっと怖い。だから今回の事件を企んだ人は、自分の行いを理解して、しかるべき罪に問われてほしい。間違っても、ふたつの国がかかわる大事な行事で評価されるようなことがあっちゃいけないと思う」

「だから、そいつに名声を与えないためにおまえが勝つと」