魔力ゼロの出来損ないとして追放されましたが、二度目の人生は隣国の王家お抱えチート錬金術師になりました

 恐怖や戸惑いが引いて落ち着くと、今度はふつふつと怒りが湧き上がった。

「こんなことをしなきゃいけないくらい、私を怖がってるんでしょ? いっそみんなが見ている場所で、思いっきり叩きのめしてやりたくならない? 卑怯な真似で勝とうとするような錬金術師には負けたくないよ」

「馬鹿なことを言うな。危ないとわかっていて乗り込む奴がいるか」

「だって悔しいんだもの。アルトにも怖い思いをさせて、ふざけるなって直接言わなきゃ収まらないよ」

「錬金術より先に、引き際を教えるべきだったな」

 ノインは呆れたように言って自身の額を手で押さえた。

「……本気か?」

「本気。今、すごく怒ってるから」