国同士のどろどろした事情が垣間見えてうなだれる。
そんなものに巻き込まれたくなどなかった。私はただ、アベルやノインの期待に応えたかっただけだ。
「僕の考えが甘かった。そばを離れるべきじゃなかったな」
ノインの指が私の指に絡み、手のひらを重ねるように握る。
「おまえのいた宿には護衛が控えていたはずだったんだ。他人なんて信用するべきじゃなかった」
護衛の存在なんて知らなかった。ノインは私を案じて、どれだけのことをしてくれていたのだろう。
私を見つめるノインは、深い後悔を顔に浮かべていた。
自分を悔やんでいるのだと思うと、とても責める気にはなれない。
そんなものに巻き込まれたくなどなかった。私はただ、アベルやノインの期待に応えたかっただけだ。
「僕の考えが甘かった。そばを離れるべきじゃなかったな」
ノインの指が私の指に絡み、手のひらを重ねるように握る。
「おまえのいた宿には護衛が控えていたはずだったんだ。他人なんて信用するべきじゃなかった」
護衛の存在なんて知らなかった。ノインは私を案じて、どれだけのことをしてくれていたのだろう。
私を見つめるノインは、深い後悔を顔に浮かべていた。
自分を悔やんでいるのだと思うと、とても責める気にはなれない。

